◆燕山荘通信・第1回冬季燕岳登頂ツアー開催いたしました◆
H25.12.24更新


燕山荘では、冬季営業中に、燕山荘スタッフガイドによるオリジナル企画「冬季燕岳登頂ツアー」を4回予定しています。
第1回ツアーを12月21日~23日に催行いたしました。




【1日目】
出発前日の夜にかなりの降雪があり、せっかく付けたトレースはすっかり消えていました。登山口からわかんをつけてのスタートとなりました。


〈先頭でラッセルするスタッフ〉 〈燕山荘からトレース付けに下りてきたスタッフ達〉
第一ベンチに到着するのに1時間半以上かかり、先頭でラッセルするスタッフは汗だくになっていました。ただ、天気が良く、風もあまりなかったのでラッセルのためスピードがあがらない以外はまずまずの登山日和でした。燕山荘からはスタッフが合戦小屋の下までトレースを付けに来てくれたので、この後、ペースがグッと上がりました。


合戦小屋の下まで来ると雪で白くなった稜線が目に飛び込んできます。
ここまでくると苦労が報われたきがしてきて、元気が出てきます。


〈三角点付近〉 〈燕山荘の西側から玄関へ〉
三角点を過ぎると雪が降り出し、風も出てきましたが、冬としてはそれ程厳しいものではありませんでした。天気が厳しい時は、合戦小屋より上では風が強いため、寒いからといって服をもう一枚着ることは困難になるので合戦小屋で完全装備するのですが、今回は三角点でも休憩出来るほどでした。
冬季期間中、燕山荘玄関へは冬道の燕山荘西側を回り込んで入ることになります。風が強い時は、ここの100メートルあまりの通過だけで顔に凍傷を負うこともあります。風が強い時は肌を露出しない様ご注意下さい。8時間かかってようやく山荘に辿り着きましたが、普段中々使わないわかんを履いての行動に満足されていました。

【2日目】
午後からは天気が良くなるとの予報だったので、午前中は講習を行いました。わかんを初めて使う方がほとんどだったので、その歩き方や、室内では地形図・天気などの講義を行いました。


〈燕岳頂上へ〉
予報通り、午後からは天気が回復してきましたので燕岳頂上へ向かいました。
ただ、天気が良くなるにつれて、どんどん風が強くなってきたので、
お客様には暖かい服装、目出帽をかぶり、肌を出さないようにお願いしました。



〈燕岳登頂〉
気温マイナス15度。西からの強い季節風の中でしたが全員山頂に立つことが出来ました。
冬の北アルプスのピークに立つというのは中々大変なことなのですが、その分喜びは大きくなります。


〈山頂より北燕岳方面〉 〈山頂からの帰り〉
山頂より北燕岳方面は、積雪期は行くことができません。踏み跡が着くこともなく自然のままの姿です。山頂からの帰りは風がさらに強くなってきました。



〈燕山荘正面〉
なぜかその日は燕山荘の周りが一番風が強いようで、ものすごい雪煙に包まれていました。
この日は連休中日で登山口から多くの方々が登って来られました。


【3日目 】
ツアーの最終日は、昨日までの強風は止んで素晴らしい天気となりました。太陽はこの時期、最も南寄りに昇ります。6時53分頃、日は昇りました。冬至は過ぎましたが、日の出はまだまだ遅くなります。


〈燕岳をバックに〉 〈槍ヶ岳〉
冬にしては珍しく、風もなく素晴らしい天気となりました。真っ白な槍ヶ岳などを見ながらの楽しい下山となりました。
「ラッセルはたいへんだったけどこの景色を見たらまた来たくなりました。」と皆さん口にしておられました。先日の強い風で雪が飛ばされ、踏み固められたトレースだけが浮かび上がっていました。



〈登頂証明書〉
下山は登りの半分の時間で中房に到着しました。登山口で参加者の皆さんに登頂証明書をお渡して、今回のツアーは終了となりました。今回は、ラッセル、強風、風もなく360度全部を見渡せるような素晴らしい晴れ、と冬山の厳しい面と美しい面の両方を体験することが出来ました。ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。我々スタッフも楽しく過ごせた3日間でした。
何よりも手を振って下山されていく皆様の笑顔が本当に嬉しかったです。

ガイドスタッフ  井村克彦  河地清人

この後、「冬季燕岳登頂ツアー」は3回催行予定です。燕岳登頂、講習等の日程詳細は、当日の天候により変わりますので、予めご了承ください。

写真:河地清人  井村克彦   リポート:河地清人


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