◆燕山荘通信・第二回雷鳥観賞会◆
H25.7.3更新


2回目の雷鳥観賞会を、6月29日~30日に開催致しました。
今回も、講師は日本野鳥の会会員の植松晃岳氏です。
動植物に大変詳しく、また話も大変おもしろく、笑いの絶えないツアーとなりました。

ヤマツツジ ハクサンシャクナゲ
<ヤマツツジ>晴れたり、ガスに包まれたりの中の出発となりました。歩きだしてすぐにヤマツツジに出会いました。緑が濃くなっていく中、この朱赤色が映えていました。  <ハクサンシャクナゲ>第1ベンチの下辺りにはハクサンシャクナゲが。この辺りはキバナシャクナゲが多いのですがここにだけ見ることが出来ました。


ストックの話 イチヨウラン
<ストックの話>植松講師からは、ストックの使い方の説明もありました。「雪が無い時は先端のキャップをつけて下さい。登山道が傷んでしまいます。」今回参加された皆様は、全員つけておられました。自然に与えるダメージを最小限にして登山を楽しみたいものです。
<イチヨウラン>第3ベンチ上です。葉っぱが一枚なことからイチヨウランと言われます。なかなか見られないそうです。



サクラ
三角点の下にはタカネザクラが。以前、山荘直下に咲いていると写真を載せたのですが、標高が高い所の方が先に咲くのは不思議ですね。これは、ちょっと前まで雪に埋もれていてようやく花を咲かせたからです。高山植物の咲く時期は雪解けの時期と関係しています。



メガネ岩とハクサンイチゲ
一日目は次第にガスが濃くなって来ました。そのおかげで比較的涼しく登れたのは良かったです。
山荘へ着いたら早速雷鳥探しに出掛けました。山荘を出発して間もなく、少し離れてはいましたが一羽のオスに出会うことが出来ました。


燕岳山頂にて



雷鳥
夕方、お客様が同じ場所に見に行くとメスが出て来て、エサを食べたり、砂浴びをしている間、オスはずっと見張りをしていたそうです。
おそらく、もう少しでヒナが生まれるのでしょうか。



立山と剣
2日目はきれいに晴れわたりました。早速雷鳥を探しに出掛けます。
残念ながら雷鳥には出会えませんでしたが、北アルプスの山々を見ながらの気持ちのいい朝の散策となりました。



下山時の朝


ホシガラス
花や鳥の説明を聞きながら、ゆっくりと下山しました。途中でホシガラスの親が子供にエサを与えている姿を目にしました。なかなか珍しい光景を見ることが出来て、皆様大満足の2回目の雷鳥観賞会となりました。花や鳥など見ながら、ゆっくり登るのもいいものです。山が一層楽しくなりました。そしていつまでもこの大自然を残していきたいなと感じました。植松さん曰く、北アルプスの雷鳥は、今の環境を保てば大丈夫。ただ、この環境を維持しないといなくなってしまうそうです。雷鳥を通して 改めて自然の素晴らしさ、もろさを勉強した二日間でした。

〈今回確認できた動植物〉
【植物】
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
アカモノ、マイヅルソイウ、ミヤマニガナ、ミヤマカラマツ、オオダイコンソウ、ハクサンシャクナゲ、コヨウラクツツジ、ヤマブキショウマ、ヤマツツジ、ナナカマド、オオカメノキ(実)
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
ギンリョウソウ、タケシマラン、ユキザサ、タニギキョウ、クルマバムグラ、ゴゼンタチバナ、コヨウラクツツジ、オオバスノキ、アカモノ、マイヅルソウ、ナナカマド、ミヤマニガナ、オオカメノキ(実)
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
サラサドウダン、イワカガミ(白花)、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、コヨウラクツツジ、ギンリョウソウ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
イチヨウラン、オオカメノキ、ムラサキヤシオツツジ、ノリウツギ、イワナシ(実)、イワカガミ、タケシマラン、コヨウラクツツジ、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
イワナシ、タカネザクラ、ミツバオウレン、サンカヨウ、エンレイソウ、ベニバナイチゴ、ショウジョウバカマ、ウラジロナナカマド、ツルリンドウ(実)、クロマメノキ、クロウスゴ(実)オオカメノキ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
オオバキスミレ、コケモモ、ヒメイチゲ、アオノツガザクラ、コミヤマカタバミ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマクワガタ、ミヤマタネツケバナ、コマクサ、ハクサンイチゲ、タカネナナカマド、ウラジロナナカマド、タカネザクラ、オオカメノキ、クロマメノキ、ショウジョウバカマ、イワカガミ、、ミツバオウレン、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ミヤマキンバイ、イワウメ、キバナノコマノツメ、ジワヒゲ、キバナシャクナゲ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ、オオバキスミレ、ヒメイチゲ、コミヤマカタバミ、クロマメノキ、
■注目種 ≪この場所以外では見当たらなかった≫
※ ヤマツツジ(中房登山口上)、ハクサンシャクナゲ(第1ベンチ下)、サラサドウダン(第2ベンチ上)、イチヨウラン(第3ベンチ上)

【野鳥】(19種類)
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
オオルリ、ヒガラ、コガラ、ホシガラス、ハシブトガラス、ウグイス、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
ウグイス、ヒガラ、コガラ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
キクイタダキ、ミソサザイ、ツツドリ、ジュウイチ、ヒガラ、コガラ、ウグイス、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
ホトトギス、ルリビタキ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、ウグイス、キクイタダキ、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
ウソ、メボソムシクイ、ホシガラス(餌やり)、ルリビタキ、ウグイス、ホトトギス、キクイタダキ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
カヤクグリ、ライチョウ(糞)、ウグイス、キクイタダキ、ルリビタキ、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
イワヒバリ、ライチョウ、
■注目事項
※ホシガラスの巣立ち雛への餌やり(合戦小屋下)
※テント場近くでのメスの食事行動と雌雄の砂浴び(山荘周辺)
※カッコウの仲間3種類(ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリ)の確認

【哺乳類】
・ ニホンザル(糞・食痕)、キツネ(糞)、
【両生類・は虫類】
・ カジカガエル(声・中房温泉)、アズマヒキガエル(第1ベンチ上)、ジムグリsp(第1ベンチ上)、
【蝶・昆虫】
・ ヤマキマダラヒカゲ、エゾハルゼミ、


ダイモンテントウ(燕岳)

※以上、講師の植松晃岳氏からいただいた報告です。

講師:日本野鳥の会会員 植松晃岳氏
ガイド:河地清人 佐藤大史
写真・リポート: 植松晃岳 河地清人

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