北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

 

初めて北アルプス・燕岳へ登る方へ―燕山荘・赤沼健至登山マニュアル―

燕岳は、アルプスの女王と呼ばれる優雅で美しい山です。
白い花崗岩砂礫に、コマクサをはじめ色とりどりの高山植物が咲き、四季を通して比較的安全に登れる癒しの別天地、北アルプスに初めて登る山として多くの登山者に親しまれています。
燕岳登山口(標高約1,450m)から燕山荘(標高約2,712m)へは距離約5.5km 標高差約1,260m、整備された登山道を約5時間の山登りです。途中の合戦小屋までは急登が続きますが、登山道は整備されていて安心です。初めて燕岳に登られる方に、山の歩き方、山でのマナーなどについて書きとめてみました。
安全で楽しい登山にしていただくために参考になさってください。

楽しく安全に登るために

街中とは異なる山の季節について

燕岳の夏山としてのシーズンは、芽吹きが始まる7月上旬から雪が降り始める10月上旬までの3ヶ月です。北アルプスは、10月から6月までは雪が積もる冬山と考えてください。初めて北アルプスに登られる方、小さいお子様連れのご家族は街中とは異なる山の気候に、特にご注意ください。

山の歩き方

  1. 荷物を軽くすることが大切です。下山後の着替えなどは、有明荘の無料荷物預かりを利用されると便利です。
  2. 歩く速度は、ゆっくりと会話のできるスピードで歩きましょう。息が弾んで、会話ができないのは、スピードが速すぎます。楽しく登りましょう。
  3. 急斜面は、歩幅を狭く、高さも低く抑えましょう。歩幅が広いということは、階段を2段上がるのと同じでとても疲れます。
  4. 合戦小屋まで、4つのベンチがあります。各ベンチ間は、40~50分かけて登りましょう。
  5. 第三ベンチから標高2,000mを超えます。呼吸は吐く方を意識して少し深めの呼吸で登るようにしましょう。
  6. 合戦小屋からは森林限界を超えます。合戦小屋で昼食をとる等ゆっくり休まれるといいでしょう。高所に弱い方は、1時間以上休憩されることをおすすめします。
  7. 燕山荘に着いたら水やお茶などの水分を補給してください。到着後、1時間は寝ることなく、起きていましょう。寝てしまうと、呼吸が浅くなり、酸素不足による軽い高山症状がでます。
  8. アルコールは高所ではまわりやすいので、ゆっくりと飲み、飲みすぎには注意しましょう。
  9. 燕岳頂上への散策
    燕山荘から頂上までは、約40分です。登山道から外れないように歩いてください。ロープが張ってあってもなくても、ご協力をお願いいたします。
  10. 下山はゆっくり下ります。下りは、足をくじきやすいので、靴は、軽登山靴をお薦めします。下山時の軽登山靴のひもの結び方は、つま先が当たらないように、くるぶしから上の方をきつく締め、歩幅を狭く歩きましょう。スピードを出して下りると体中が痛くなります。走り下りるのはもっと禁物です。
  11. ストックのご使用について。2,500mの森林限界を越える所では、出来る限りストックは使わないようご協力をお願い致します。登山道の路肩、稜線の路肩が、大変多くの登山者の方のストック使用により傷つき、そこが強い雨で浸食、路肩が崩れ始めています。特に、森林限界を越える2,500m以上でのストック使用は、自然景観を守り、安全な登山をしていただくためにも是非控えて頂くようご協力をお願いいたします。

小さなお子様連れの登山について

  1. 小さなお子様連れで燕岳登山をお考えのご家族の皆様へは、お子様が6歳になってからの登山をお薦め致します。小さいお子様の登山について、高所は低酸素のため、脳が発育する3歳までの登山はご遠慮ください。4歳・5歳のお子様は、まだ下山時の筋力が弱いので、安全を確保するためにご両親と子供さんを結ぶ紐が必要になります。
  2. 上りでは、高度に順化するため、ゆっくりと歩いてください。特に、標高2,350mの合戦小屋に到着されましたら、高度順化の意味で、1時間以上の休憩をとることをお薦めします。昼食休憩、おやつ休憩等お子様が楽しみながら過ごされることをお薦めします。ベンチで簡単なランチを作られても、子供さんはとても喜ばれます。これは、高山症状が出やすい大人の方にもとても有効です。
  3. 山荘においては、環境の変化等で、就寝時におねしょをされる子供さんが多く見受けられます。小さいお子様連れのご家族は、就寝時用に紙おむつをご持参ください。

水分補給について

水分は重要です。第一ベンチ~富士見ベンチのベンチ毎に少しずつ補給しましょう。水を飲んでも飲んでも、のどが渇く時や、足がつる時は、梅干しや塩分をとると治ります。すぐにエネルギーに変わる甘いものも必要ですが、汗をかくと水分と同時に塩分も排出されてしまうので、塩分補給も大切です。

山でのマナーについて

  1. 自然のものは、自然のままに。登山道を外れて花を撮影したり、砂地を踏み荒らさないようご協力ください。
    強い雨が降ると、砂地につけた足跡の窪みに水が流れ、植物が流されたり、浸食で地形が変わってしまいます。長年かけて守り育ててきたコマクサの群生を皆で大切に次世代に伝えていきましょう。
  2. 持ち込んだものはすべて持ち帰る。山にゴミなどを捨てると、植物や動物の生態系にも影響を与えてしまいます。登山道に置き土産などなさらないよう、ご協力をお願いいたします。パッキングするときに、余分な包装を取り除いておくと荷物も軽くなりゴミも減らせます。「テイクイン・テイクアウト」=「山に持ち込んだものは全て持ち帰る。」に、ご協力をお願いいたします。
  3. 野生動物に餌を与えない。可愛いからとキツネやサルに餌を与えると、雷鳥等の生態系が壊れます。野生動物と共存するために、ゴミや生ゴミは出さないように注意しましょう。
  4. 登りの人優先で譲り合いましょう。道を譲っていただいたら、感謝の気持ちを表しましょう。
  5. トイレは、登山口と合戦小屋(冬季は雪の下になりますので使用できません)、燕山荘にしかありません。トイレご使用時には、水に溶けるペーパーをお持ちいただきご使用ください(ティッシュペーパーはビニールコーティングしてあるため、そのまま溶けずに残ってしまいます)。やむを得ず登山道途中で゛お花摘み”の場合は、登山道を外れた場所で、穴を掘り、土をかぶせる、紙は持ち帰るなどの配慮をお願いいたします。
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  7. 現在、北アルプスの領域では、雷鳥などの希少動物保護などの観点から、 動物を連れての登山はご遠慮いただいています。

山荘でのマナーとご注意

  1. 燕山荘の水は、340m下方の水源からポンプアップしています。水は山小屋にとっては大変貴重な生命線で、街中とは異なり、贅沢に使える量はありません。歯磨き粉をつけての歯磨き、石鹸をつけての洗顔などはご遠慮いただいております。女性の方はアウトドア専用のメイク落としなどをご持参ください。トイレの水もポンプアップしている水ですので大切にご利用ください。お風呂はありません。
  2. 縦走などで早朝に出発される方へ。
    荷物のパッキングは前日の消灯前にすませましょう。早朝は、まだ寝ている方がいらっしゃいますので、話し声やビ二ールのごそごそという音は迷惑になります。早く出発される方は、静かに行動しましょう。
  3. 木造の建物で音が響きやすいので、夜、歩くときは音を立てない様に静かにお願いします。特に階段は注意しましょう。
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  5. 雨具、靴等個人の装備については、間違われることがあります。各自工夫の上、管理いただきますようお願いいたします。山荘では責任を負いかねます。
  6. 安全のため、ピッケルをザックにつけている場合は山荘に入る前にザックから外しカバーを付けて手でお持ちください。アイゼンは歯と歯を併せて縛り、専用の袋に必ず入れてください。ストックは先端に必ずカバーを付けてください。

燕岳日帰り登山をされる方へ

  1. 燕岳日帰り登山は、標高差1,300mの急斜面の登り下りになります。下りの第1ベンチ下で、かなり疲労されている方が見受けられます。あともう少しで登山口のところで、足腰の疲労による転倒により、捻挫、骨折、重傷等の事故が発生しております。日帰り登山をされる方は、十分な体力がいることをご承知おきください。日没後、暗くなってからようやく登山口に辿りつく方もいらっしゃいます。緊急時に備え、必ず懐中電灯、行動食、雨具等をお持ちください。
  2. 下りは体を止める筋肉を多く使いますので、足が痛くなり膝に負担がかかります。歩幅を短くして、ゆっくり、ゆっくり歩くことをお薦めします。走り下りたり、スピードを出して下山することは、控えましょう。
  3. 週末、連休中は、登山口周辺の登山者専用駐車場が満車になります。
    できるだけ、穂高市街の駐車場に車を止められ、バスやタクシーなど公共交通機関のご利用にご協力をお願い致します。路上駐車はバスの運行に支障をきたしますのでご遠慮ください。
  4. 登山者届けは必ず提出してください(登山口にあります)。

登山口付近の駐車場について

週末、連休の際には、燕岳登山口近くの登山者専用無料駐車場の混雑が予想されます。駐車場が満車になった場合に道路わきに車を止められますと、車のすれ違いができなくなり多くの方にご迷惑をおかけすることになります。登山者用無料駐車場は、他にも安曇野市内数ヶ所にありますので、そこに車を止められ、中房温泉行き定期バス、または、タクシーの公共交通機関のご利用をお薦め致します。
詳細は燕山荘ホームページから→アクセス欄をご参照ください。

その他

  1. 山荘の気温は松本市の気温より約12度低く、風があるとさらに体感温度が下がります。 (標高100m上がる毎に、0.6度下がることを目安にしてください。風力1メートルで1度下がります。)
  2. 稜線の山小屋は、行政指導にもより、お風呂はありません。
  3. 電気は自家発電をしております。夜は9時に消灯になります。
  4. 虫に弱い方は登山道を歩くときに(蚊用)虫よけスプレーをご持参ください。
  5. 紫外線は、都会の数倍となります。日焼け止め対策は万全にしましょう。
  6. 標高の高い山の上では、アルコールと薬は、少量でも効きすぎることがあります。 併せて飲むこともより危険です。
  7. 持病をお持ちの方は、単独ではお越しにならないでください。必ず、薬を持参し、同行者にもその旨を知らせ、緊急時には対応を協力いただくようにしてください。
  8. 燕山荘までのコースタイムと、ご自身の行動時間がかなり異なる場合は、下山をお薦めします。安全登山のため、体力に見合ったコース選定をしましょう。

年末年始燕岳を目指す方へ

冬の北アルプスの特徴は、3,000mとしては、世界で類のない程強い風が吹き、積雪が多いとされています。
そのことから、冬山では①気温、②風、③体温維持に注意することが求められます。燕岳の稜線でも気温は-15℃以下、風速は15~20mになります。従って、体感気温は、-30℃以下となり、凍傷や低体温症の注意が必要です。(合戦小屋から上部は風の強くあたる尾根歩きになります。自身の体調をチェックし、寒さ対策を取りましょう。風の強い尾根で衣類の着脱はできないと考えてください。合戦小屋で装備を整えてから出発してください。)

対策としては、

  1. 汗をかかない程、ゆっくり登る。
  2. 防寒、防風に優れた装備をする。
  3. カロリーのある行動食をこまめにとる。
  4. アイゼンは事前に靴に合わせて調整し、歩行練習をしておく。
  5. レスキューシートやツェルト等、ビバーク出来る装備を持参する。
  6. 中房で雨が降っている時は、要注意。体が濡れる危険性があるため、登山を控えてください。
  7. ツアー登山でも自己責任が基本となります。
  8. ※燕山荘年末年始営業・年末年始登山詳細はこちらから

よくある質問をまとめました

燕山荘グループ各施設に関してよくお尋ねいただくご質問をまとめました。
お越しいただく施設のページをご覧ください。

 

安曇野山岳ガイドクラブとは

安曇野山岳ガイドクラブは社団法人日本山岳ガイド協会の正規加盟団体で、燕山荘グループの現役スタッフ、OB等が母体となって構成されたガイド組織です。

特に年末年始の燕岳登頂ガイドやGW時の春山登山教室、冬のスノーシューガイドを得意としています。
燕山荘グループ各小屋の支配人、写真の達人、里山歩きの達人、動物・植物・鳥など自然観察の達人など私たちと一緒に、安全で楽しくて愉快な山歩きをしませんか?

2013年3月現在のメンバー

  • 井村克彦
  • 榊 寛昭
  • 林 正美
  • 赤沼敏治
  • 河地清人
  • 小山秀樹
  • 森  聖
  • 木戸 誠
  • 白石俊明
  • 太田毅彦

安曇野山岳ガイドクラブ技術研修会の様子

おもな活動内容

燕岳春山登山教室 5月、6月
ファミリー登山教室 8月
年末年始燕岳登頂ガイド 12月、1月
スノーシュースクール 1月~3月
 

お問合せ・ご予約

株式会社燕山荘 松本事務所

TEL0263-32-1535

(月〜金曜日 9:00〜17:00)

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松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10
TEL:0263-32-1535 FAX:0263-32-0898

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