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蔵王温泉とスノーモンスターウォッチングツアー
2019/02/14

今年の新企画[蔵王ツアー]を2月6日から催行しました。
山形・宮城両県に跨る蔵王連峰。殊、山形県側の蔵王は、「樹氷」と「温泉」がとても有名なエリアです。特に「樹氷」ができるエリアは国内でも数か所に限られる中、恐らく最も著名な場所が、山形県側の蔵王連峰に広がる樹氷原だと思われます。加えて、蔵王温泉の開湯は、今から1900年程前までさかのぼる名湯、寒さ厳しい東北の冬だからこそ、この醍醐味が十分に味わえます。

山形県上山市街地より蔵王連峰

中央が熊野岳
ツアーの前日に、米沢から上山市街地を経由しての山形入りとしました。全国的な暖冬が囁かれる中、山形県とりわけ市街地だけ目を向ければ、確かに雪が少ない印象でした。
私事、山形県は私の両親の故郷であり、私も幼少期は夏や冬によく出かけました。特に1月2月は、山形県平野部の市街地なら、至る所に人の腰から背丈ほどの山積みになった雪の壁があったように記憶していますが、まさか畑の地面が露出しているとは思いも寄りませんでした。

蔵王スキー場から地蔵岳方面を望む
市街地の雪の少なさに、念のためと、現地の様子を見に蔵王スキー場まで足を運びました。樹氷のできる頂上方面を仰ぎ見ると、とりあえず真っ白な雰囲気は確認できたので、一安心・・・
こんな感じでツアー初日を迎えました。

このツアーでは、スノーシューではなく、和かんじきを使います。ちなみに、この度樹氷原の中を歩くにあたり、土地勘のある地元のガイドさんが道先案内をしてくださいます。参加者の方の多くが、和かんじきの使用初めてということで、その掃き方も含め丁寧に指導を受けて、いざ出発です。

【地蔵岳からの遠望】

遠望 鳥海山、月山、朝日連峰を望む

右側手前 吾妻連峰、左奥 安達太良山
初日は午後の半日のため、樹氷原を歩かず足慣らしで、蔵王ロープウェイ山頂駅から地蔵岳までの往復。前々日に降ってしまった“雨”のせいで、雪面はバリバリのアイスバーン。加えて、メインの樹氷がかなり崩壊しており、「うーん」と唸らざるおえない様相でしたが、そこは気分を変え、高曇りが功を奏し、地蔵岳山頂からは山形県に隣接する全ての高山をクリアに望むことができ、これはこれで満足いくものでした。

【いざ、樹氷原へ】

当初悪天予報だった2日目でしたが・・・気付けば上空はきれいな青空が広がり、夕べのうちにうっすらではありますが降り積もった雪や霧がいい具合に着氷し、思い描くような樹氷とはいきませんでしたが、長野県下ではまず目にすることのない、樹氷と青空の見事なコントラストを目の当たりにすることが叶いました。
ちなみに・・・

これが本来、蔵王のこの時期に見ることが可能な樹氷“モンスター”なのだそうです(今回の地元ガイドよりお借りしました)。

最も、この2月に雨が蔵王一帯の稜線上で降ることなどは、以前では考えられなかったこと。加えて、樹氷を作る元となる“アオモリトドマツ”の虫による食害の立ち枯れが、わずかここ3~4年の間に顕著となり、樹氷の形も徐々に細身になっているのだそうです。地球上の氷河が年々その面積を狭め、極地の氷も融ける量が増え、日本各地での降雪量減少、加えてこの樹氷の現実・・・今回はそう言った面で色々考えさせられる事が多くあるツアーでもありました。

樹氷原の後は、スキー場内の林の中を楽しく“滑り”、蔵王一帯を見渡せる高台で最後の景色を楽しんで下山となりました。

最も今回は、天気予報が良い方に外れてお天気上々、気持ちよく歩くことができましたが、本来樹氷ができるには、日本海から吹き付ける厳しい季節風なくしては叶わないことも事実で、1月2月の晴天率が極めて低いのが蔵王の特徴でもあります。ちなみに、翌日は風雪模様の蔵王一帯でしたが、下見を兼ねて悪天時の樹氷原に少し行ってみましたが・・・

視界は20~30m程、北アルプスでは味わうことのできない、独特の風雪模様に圧倒されました。殊、観光で訪れた方々は、数分ともたない感じで皆さん悲鳴をあげていらっしゃいました。
しかしなるほど、これが樹氷を作る原動力なんだとも肌身で感じ取ることができ、貴重な体験でした。

【蔵王温泉】

蔵王温泉の開湯は、今から1900年程前のこと。日本屈指の名湯です。東北随一の強酸性湯で、“美人づくりの湯”としても知られています。三ヶ所の共同浴場があるほか、日帰り温泉施設も充実しています。雪のあるこの時期、夕暮れ時からの温泉巡りは風情があります。

今回ご参加頂いた皆様

今回は、蔵王インストラクター協会より、蔵王を知り尽くした3名の方、左から国井聖仁氏、會田茂雄理事長、山口勝美氏にご案内頂きました。
また、宿泊先は、蔵王の老舗旅館の一つ、「蔵王・岩清水料理の宿 季の里」様にお世話になりました。

ご参加頂きました方々含めまして、皆さんこの度はありがとうございました。

写真・文  榊 寛昭

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