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燕山荘ライチョウ観察会催行しました
2018/07/04

6月23日~24日、6月30日~7月1日、2回の燕山荘ライチョウ観察会を開催しました。
例年ですと7月上旬に誕生するライチョウのヒナが、今年は6月下旬に誕生し、第2回参加の方はそのヒナに会うことができました。梅雨明けの発表も例年より早く6月30日でした。
講師に植松晃岳氏を迎え、ライチョウだけではなく植物、鳥などの解説もしていただきながら登りました。

【雷鳥観察会第1回】

この頃まではまだ雪の上を歩いていましたが、今はもう雪の上を歩くことがなくなりました。雪がなくなってしまって何だかさみしい感じがします。

初日は天気があまり良くなかったので2日目に燕岳の頂上を目指しました。天気も回復し、気持ちのいい青空となりました。ライチョウのフンや砂浴びをした跡からライチョウのいそうな場所を推測して歩きました。

初日の夕方に小屋の近くでつがいのライチョウを見ることが出来ました。今年はライチョウに出会える機会が多くなっています。

【第2回目】

第1回目の雷鳥観察会から1週間の間に雪解けは進み、雪の上を歩くことはもうなくなりました。いつもより季節の進みが早い年となっています。

そうなるとライチョウのヒナのエサとなる植物の成長も早く、ヒナが生まれるのももう少しかと期待が高まります。ツアーの前日に砂浴びするメスのお腹の毛がなくなっているのを見ました。ライチョウは卵を温めるために自分でお腹の毛をむしります。このことからもヒナの誕生が近いことがうかがわれます。

6月30日第2回目のツアーでライチョウを探していると燕岳の北側でヒナを見つけました。例年なら7月10日頃に生まれるヒナも今年は早く生まれました。
ただ、ヒナは一羽しかいませんでした。ライチョウは6~8個くらいの卵を産むので何らかの原因で育ったのは一羽だけだったのでしょう。自然の中で生き残るというのは大変です。
しかし、ライチョウの卵が全て孵り、ヒナが全て育てばライチョウだらけになり、エサ不足となります。厳しいようですが自然界はうまくバランスがとれています。ライチョウだけが生き物ではありません。全ての生き物がうまくバランスをとって生きています。ライチョウを通して、人が生態系を壊さないようにすることの大切さを学びました。

今回はライチョウ以外にも植物、鳥なども見ることが出来ました。植松さんの楽しい解説を聞きながら歩く山登りはとても楽しく、勉強になりました。

ホシガラスの幼鳥

カヤクグリ

イチヨウラン

ミヤマハンショウヅル

ハクサンシャクナゲ

ライチョウ観察会ガイド
第1回:河地清人 講師:植松晃岳氏
第2回:河地清人 佐藤芯 講師:植松晃岳氏

【合戦小屋のスイカ始まりました】

合戦小屋のすいか販売も始まりました。トイレ工事を行っているため休憩するスペースが狭くご迷惑をおかけしています。8月上旬には完成予定です。

【ご来光】

今の日の出時刻は4時半頃です。7月1日の朝は日の出と反対の西の空が真っ赤に染まりました。

【東沢ルートについて】

中房から東沢乗越を経て、燕岳に至る東沢ルートは前半は渡渉や高巻きのある沢歩き、後半は急登となる、距離もあり時間のかかるルートです。
当日は水量も落ち着いていて渡渉箇所はジャンプでなんとかなりましたが、大雨の時はそうではいかなくなります。大雨の時はこのルートは通らないほうが賢明です。

北燕沢出合から西大ホラ沢出合にかけてはルートがわかりにくくなっています。ペンキのマーキングやピンクテープを付けてきましたので、それを見失わないように歩いてください。それでも道は分かりづらいので初心者の方は入山を控えられた方がいいです。

北燕平にはまだルート上に雪が残ります。ガスっているとこの部分で分からなくなることがあります。

ライオン岩
北燕平から北燕岳にかけては早くもお花畑が出来てきています。オオサクラソウ、コバイケイソウ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、サンカヨウなどたくさん咲いています。

有明山

燕岳と燕山荘
この辺りから見る景色はいつも見る景色とは違っていて新鮮なものがありました。ちょっと足をのばすとずいぶんと楽しいものです。

梅雨明けと同時に山の上でも気温が一気に上がり、暑さを感じるようになりました。行動中はこまめな水分補給が必要となります。汗をかくと体の塩分が減って、足がつったり、具合が悪くなったりすることがあります。水分だけでなく塩分の補給も大切です。塩気のある行動食があるといいです。梅干しなどもいいかもしれません。

写真・文:河地清人

【燕山荘 ライチョウ観察会記録】

【1回目】2018年6月23日~24日
天気/6月23日(雨)・24日(晴れ)
【動物】
● ライチョウ
① 6月23日・17:45/燕山荘下・♀1(採餌)、
② 6月24日・4:30/燕山荘下・♂1♀1(採餌)   ※①と同一個体のペア
③ 6月24日・7:30/メガネ岩のコル・糞(ノーマル、盲腸糞)、
● 野鳥(21種類)  各地点間での代表的な種類
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
ヒガラ、オオルリ、ウグイス
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
コガラ、コマドリ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
エゾムシクイ、コルリ、ビンズイ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
キクイタダキ、ホシガラス(巣立ち雛含む4羽の群れ)
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
ルリビタキ、メボソムシクイ、ホトトギス(中川下方)、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
カヤクグリ、ウソ、ジュウイチ(東沢下方)、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ライチョウ、イワヒバリ、アマツバメ、ツツドリ(高瀬川下方)
● 哺乳類
・ サル(糞)、ウサギ(糞)、
● 両生類・は虫類
・ ニホンントカゲ、アズマヒキガエル(幼体)、
● その他
・ ヤマキマダラヒカゲ、モンキチョウ、エゾハルゼミ、
【植物】
草本、木本とも開花していたもので、各地点間の主な種類
少雪及び気温が平年より高いことから、開花が平年より1週間程度早いと思われる。
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
ミヤマママコナ、ミヤマニガナ、シロバナミヤマニガナ、マイヅルソウ、ツクバネソウ、アカモノ、ミヤマニガイチゴ、オオバノヨツバムグラ、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
ギンリョウソウ、タニギキョウ、ユキザサ、ヤマトユキザサ、オオバスノキ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
イチヨウラン、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、コヨウラクツツジ、ムラサキヤシオ、オオカメノキ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
キソチドリ、コミヤマカタバミ、タケシマラン、ウラジロヨウラク、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
ミツバオウレン、ショウジョウバカマ、イワナシ、エンレイソウ、サンカヨウ、クロウスゴ、クロマメノキ、ベニバナイチゴ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
バイカオウレン、オオバキスミレ、ヒメイチゲ、シナノキンバイ、チングルマ、アオノツガザクラ、ミヤマハンノキ、ウラジロナナカマド、タカネナナカマド、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ウメハタザオ、ミヤマハタザオ、ミヤマタネツケバナ、キバナノコマノツメ、イワウメ、コマクサ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクワガタ、キバナシャクナゲ、ハクサンシャクナゲ、タカネザクラ、


【2回目】2018年6月30日~7月1日
・ 天気/6月30日(曇り)・7月1日(晴れ)
・ 6月29日に孵化したと思われるライチョウ♀1ヒナ1を燕岳北、北燕岳よりの鞍部で確認した。

【ライチョウ】
① 6月30日/燕岳北・♀1ヒナ1(採餌)
② 7月1日/燕山荘下・♂1 (採餌) 孵化間近と思われる。
③ 7月1日/燕岳頂上・♂1(見張り)目撃者情報
【野鳥】(21種類)  各地点間での代表的な種類
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
ヒガラ、オオルリ、キビタキ、ウグイス、センダイムシクイ、ビンズイ、ホトトギス、カケス、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
コガラ、クロジ、ミソサザイ、キクイタダキ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
エゾムシクイ、ジュウイチ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
ルリビタキ、ホシガラス(親&巣立ち雛)
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
メボソムシクイ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
カヤクグリ、ウソ、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ライチョウ、イワヒバリ、
【哺乳類】
・ キツネ(糞)、
【両生類・は虫類】
・ ニホントカゲ、アズマヒキガエル、
【昆虫】
・ オオイモンジ(中房)、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、モンキチョウ、エゾハルゼミ、ゴマダラカミキリ、
【植物】
草本、木本とも開花していたもので、各地点間の主な種類
少雪及び気温が平年より高いことから、開花が平年より1週間程度早いと思われた。
1回目(6月23日24日)よりも開花はさらに進んでいた。

【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
オオバギボウシ、ミヤマママコナ、ヨツバヒヨドリ、ハナニガナ、シロバナニガナ、ヤマブキショウマ、アカモノ、ミヤマニガイチゴ、オオバノヨツバムグラ、ギンリョウソウ、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
タニギキョウ、マイヅルソウ、キソチドリ、ユキザサ、ヤマトユキザサ、オオバスノキ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
イチヨウラン、ゴゼンタチバナ、コバノイチヤクソウ、ミヤマニガイチゴ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
イワカガミ、コミヤマカタバミ、タケシマラン、コヨウラクツツジ、オオカメノキ、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
ミツバオウレン、ツマトリソウ、ショウジョウバカマ、イワナシ、ウラジロヨウラク、クロウスゴ、クロマメノキ、ベニバナイチゴ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
オオバキスミレ、ヒメイチゲ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、チングルマ、コケモモ、アオノツガザクラ、タカネザクラ、ミヤマハンノキ、ウラジロナナカマド、タカネナナカマド、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ミヤゼンコ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマダイコンソウ、イワヒゲ、ウメハタザオ、ミヤマハタザオ、ミヤマタネツケバナ、キバナノコマノツメ、イワウメ、コマクサ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクワガタ、キバナシャクナゲ、シナノタンポポ×セイヨウタンポポ、

(講師の野生生物資料情報室植松晃岳氏提供)

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